144.パナ子さん

夜の労働者とはわたくしのことであった。いえ、はたらく子連れ夫婦のオットまたはツマはいずれか夜の労働者である。
回す、待つ、その間にテレビ前で寝入る。
起床して得られるのは、風邪気味と臭く濡れた洗濯物、息子の衣類計画の狂いと妻の不機嫌、昼間の眠気。思えば不利益は甚だしかった。まさに甚大であった。

そこで、実に約18枚の大枚を投じてアシスタントを雇うことにした。NA-VX9500R。通称パナ子さんである。

写真は21日に到来した彼女を祝う歓迎会の様子である。八海山の純吟を振る舞ったがいかんせん彼女は下戸であった。ときおり、懐中電灯で仕事ぶりを伺う。まったく一点のくもりもない。的確にメカニカルに情感豊かに工程をこなしてゆく。腹中のドラムもまさに工芸品と言って差し支えないレベルの仕上がりである。夜だ、もうちょい静かに、とお願いすると、静かに回してくれる気配りも忘れない。これで5~6年使えば、月に3000円で彼女を雇ったことになる。予言しよう、人類の洗濯仕事に未来はない。

妻とは、なぜもっと早く招かなかったのか、いまさら不思議がっているばかりである。また久方ぶりに工業製品を手にいれる幸せ。しばらくは彼女との仕事を楽しみに夜の駅からの道が急ぎ足になる日が続きそうである。
なお、くまちゃんはママへのメッセージ性であって、パナ子さんの仕事ではない。
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